大阪市男女いきいき財団 パンフレット
2018.1
一般財団法人 大阪市男女共同参画のまち創生協会(愛称:大阪市男女いきいき財団)さま
パンフレット(A4/12ページ)/
企画・ディレクション・デザイン・コピーライティング(取材・事業内容説明部分を除く)
性別も年齢も立場も関係なく、全ての人々がいきいきと暮らしやすいまちづくりを推進する、大阪市男女共同参画のまち創生協会(愛称:大阪市男女いきいき財団)。主に営業ツールとして使用するパンフレット制作の公募があり、プレゼンに参加させていただきました。
財団の取り組みと強みが、しっかり伝わるパンフレットを。
けれど「男女平等」といったテーマは一歩間違うと重く深刻に受け取られ、「大事なのはわかるけれど、見たくない、開きたくないパンフレット」になってしまう可能性も。
そこで「小難しい、重い、ネガティブな表現 → 分かりやすく、簡単で、ポジティブな表現に」「全ての人がイキイキ自分らしく生きている姿を描き、『こんな世の中になったらいいな』と感じられる」明るく爽やかなテイストを、ご提案。
会社組織ではない個人の私では、プレゼンに通るのは難しいかもしれない…と思っていたところ、ありがたくも選んでくださり、『企画〜プレゼン〜ディレクション〜撮影・取材〜デザイン』まで、トータルに制作させていただきました。
これまではツールによって表現が異なっていたり、文字だけで説明していたために伝わりにくかった部分を…。分かりやすい平易な表現で言い換えたり、整理・分類し直したり、色分け・アイコン化・イラスト化などで視覚的にパッと分かりやすい見せ方にするなど、”編集とデザインの力”を発揮してまとめ直しました。
これだけのボリュームのコンテンツをディレクションを含めて制作したのは、フリーランスになってから初めてかもしれません。
撮影や取材を誰にお願いするのか、印刷所はどこにするのか、どんな紙でどんな仕様で予算をどこにどれだけかけるのか…。今まで誰かに決めてもらっていたことを全て自分で決めるのは、責任と怖さを感じるとともに、楽しくもありました。
基本的には「コンペには参加しない」というポリシーでいたのですが…。
私自身、フリーランスになるまで10年ほど、転職しながらいろんな企業を見てきた中で男女格差を感じることがよくありました。
男女差だけでなく、いろんな価値観や自由な生き方を受け入れる体制や意識についてもかなり遅れている日本のこの現状が、少しずつ変わっていって欲しい…という想いがあり、「やってみたい」と思ったのです。
関心はあったものの、まだまだ私自身も知識や意識が追いついておらず、たくさん勉強させていただきました。
また、取材や撮影の段取り・スケジューリングなど、不慣れな面もたくさんありましたが、皆さんに支えられながら完成させることができました。本当に、このメンバーで良かったな、と思います。
何より財団のみなさまがとても暖かく、素敵でとても楽しくお仕事をさせていただきました。正直、いち市民として、財団のみなさまがこんなに世の中のみんなのことを想って懸命に、本気で奔走されているとは知らず、想いの熱さに驚くとともに、とてもありがたいことだなと実感しました。
財団のホームページから、相談対応やいろんな研修・イベントなど日々たくさんの取り組みがされているのを見ることができますので、ぜひ一度ご覧になってみてください(^ ^)
<協力>
撮影:株式会社 Sharp Focus
取材・ライティング・一部企画構成:竹田 亮子
印刷:有限会社 サンクラール